火炎レコード™️

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創作活動の記録と諸々の備忘録

2020年映画ベスト&ワースト

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2020年映画ベスト
①ブルータル・ジャスティ
②ヒュービーのハロウィーン
③バクラウ 地図から消された村
④透明人間
ランボー ラスト・ブラッド

とにかく今年は①を劇場で鑑賞できて本当に良かった。「好きなものを好きなように撮る」という映画監督としての真っ当な姿勢に感動しっぱなしだった。誰に何と言われようが、どんな目で見られようが、俺が面白いと思う映画を撮るべきなのだ。

2020年映画ワースト
①HITOMA
②TENET テネット

ワーストの吐瀉物2本については特に何もない。

コロナのせいで劇場へ出向く頻度が減り、去年に比べて今年の新作鑑賞本数は半分以下になった。
このパンデミックがいつ終息するのか見当もつかないが2021年もできるだけたくさんの物語に積極的に触れていこうと思う。特に海外ドラマについてはこれまで「長いから」という理由だけで疎遠していたが、よくよく考えると小説は何日間かに分けて読むものもあるのに連続ドラマは見ないというのはおかしな話ではないかと気づいたのだった。
コロナ禍で唯一良かったのはイベントのオンライン配信が増えたことだろう。特に「映画木っ端微塵」には何度も楽しませてもらった。
そして、2020年は一本も映画を作らなかった。脚本は初稿段階のものを一本とシノプシスにもならぬ作劇メモのようなものを数本書いただけ。脚本なしで映画を撮ることはできないということは学生時代に嫌というほど思い知った(それができる人間はマジで凄いと思う)のでとにかく書くしか無い。これがとてつもなく辛い作業ではあるのだが、とにかく何かを書いているか撮っているか編集している状態を習慣化させて量産体制に入るしか無いのだ。現在進行中の企画の中には友人の脚本家に執筆を依頼しているものもある。毎月定期的に脚本会議をして内容を煮詰め、非常に有意義な時間を過ごしている(本当は学生時代にこの体制で創作していくべきだったのだろうが…)。
労働とプライベートの切り替えはしっかりできる環境は整っているので、初期衝動を維持して作り続けていきたいと思う。

『透明人間』(2020)

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リー・ワネル監督の『透明人間』を観て気になったことがある。
Twitterでチラッと検索すると中盤のレストランのシーンについてみんな称賛しているんだが、個人的には演出上とても問題のあるシーンだと思った。生じた疑問は以下3点。

①あれだけの人間がいて、主人公とその妹以外の誰一人として「宙に浮いたナイフ」を目撃しなかったのか?

②真っ先に悲鳴をあげる隣のテーブルの女性は何故あのタイミングで主人公たちの方を向いたのか?

③そもそもあのレストランには防犯カメラは無いのか?

とにかく①は大問題だろう。余りにも都合が良すぎるので、この点についてはどうにか回避すべきだったのではないか。どうしてもレストランであれをやらないといけないなら人が多すぎる。

②については妹が苦しむ声に反応して振り向いたのだろうと好意的に解釈したが、ホラー好きとしてはやはりピピッと飛んで来た液体(血飛沫)に反応して振り向いたとか、そういう気の利いた演出を見せてほしかった。

クライマックスなど、防犯カメラの映像が演出上の肝になる場面が幾つかある映画なので③も気になる。
主人公が妹を殺したという決定的瞬間を目撃した人間がいないのに速攻で病院に軟禁されたりするものなのだろうか。目撃者がいなかったのであればそれこそ防犯カメラの映像を確認するもんだと思うんだが…。
って書いてたら、あの状況ならどう考えても主人公が殺したように見えるよな〜とも思えてきた。決定的瞬間を見ていなくとも「あの人が殺してました、私見ました!」って感じで誰かが証言したんだろう。

主人公が透明スーツを発見するシーンでは、てっきりラストは透明人間vs透明人間という展開になるんだろうと思ったが、それじゃ『インビジブル2』まんまか。
夫の発明に頼らず自らの知恵とガッツで勝利を掴むラストシーンはとてもかっこよかった。

酩酊の中に見たもの

先日、大学時代の友人たちとZoom飲みをした。
画面越しではあるが久々に顔を見て話せる喜びと過剰に摂取したアルコールのせいで、エロ話や近況報告、そしてまたエロ話という風に俺たちの話題は尽きなかった。
幾度かのメンバーチェンジを経て、俺を含めた4人が残った。開始から5時間以上経過し、すでに日付も変わっていたと思う。その時の話題は「作品作り」についてだった。
ある友人が「製作過程に制約を設けないと作品が作れない」と言った。俺はそれに対し「ラース・フォン・トリアーも同じこと言ってたぞ」などと茶化しつつ「制約なんか設けたら自由に作れない」とほざいた気がする(その後の会話は記憶なし)。
別に友人やトリアーの考えを否定する意図はなく、あくまでも俺の考えを述べたまでであり、飲み会から数週間経った今でもこの考えは変わらない。しかし茶化したのはすまんかった。

それから数日後、とある映画祭の作品応募締切日(来年3月末日迄)が発表された際、先述の友人の発言が脳裏をよぎり、「制約を設けた作品作りやってみようかな」と一瞬思った。
その制約とは「来年3月末日迄に作品を完成させなければならない」というもの。
「そんなもん制約じゃない」「映画作りってそういうもんだ」とか言われるかもしれないが、個人で自主制作する以上は作品の完成に〆切を設定する理由など無いと考えている人間の思いつきに過ぎないので悪しからず。
あくまでも映画祭に向けた映画作りではなく、単に製作期間に期限を設定するものなので、その映画祭のニーズに合わせて内容を考えるというようなことは一切しない。とにかく自分で設定した期日までに作品を完成させることのみ。その中で一体どこまで自由を発揮でき、どんな作品が生まれるのか。
こんなことをぼんやりと考えたのだった。

ここに書いた以上、実現に向けた何かしらの動きをするべきなのだろうが、今はただただ、とにかく眠いので、やるかどうかも含め、起きてからどうするか決めようと思う。

スローターハウス・ルールズ

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アタック・ザ・ブロック』と『ショーン・オブ・ザ・デッド』と『ハリー・ポッター』を足して3で割ってぬるま湯で薄めたような感じ。
ゴア描写に結構気合が入っているだけに、時折思い出したかのように胸チラ程度の小エロ描写が挟み込まれるのがとても中途半端に思える。
サイモン・ペッグニック・フロストというあからさまなキャスティングからも露骨に漂う「エドガー・ライト感」は御立派だが、いかんせんセンスが追いついて無いが為にこういった残念な作品が出来上がる世界の残酷さに胸を打たれた。

スローターハウス・ルールズ​ (吹替版)

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ハリー・ポッターと賢者の石 (吹替版)

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呪怨:呪いの家

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呪怨は、実際に起きた出来事を参考に作られた」
このナレーションだけで100点。

幽霊は怖い。近づいて来たらもっと怖い。
呪怨』の何が怖いかというと、幽霊がこっちに来るからだ。『リング』の貞子もこっちに来る。しかもテレビから出て来る。そりゃ真田広之もビビる。
何故、幽霊が近づいて来ると恐怖を感じるのか。「こっちに来る」ということは何らかの意思を持っているのだろう。しかし幽霊は何を考えているのかわからない。動き出した幽霊が自分に追いついた時、自分は一体どうなってしまうのか。その曖昧さに恐怖を感じるのだろうか。
いや、違う。「曖昧」なんかじゃない。幽霊に追いつかれたら自分は絶対に死ぬ。貞子や伽倻子が持つ「生きている人間を呪い殺す力」は関係なく、俺は怖すぎて勝手に死ぬ。

『回路』のこっちに来る幽霊。ヤバすぎ。

ホラー映画を観たり実話怪談本を読んだりして個人的に最も恐怖を感じる描写は「怪異が発生していたことに後から気づく」というものだ。『ダークスカイズ』という映画のオチがまさにそれで秀逸だった(突然のネタバレすんません)。
呪怨:呪いの家』には「こっちに来る幽霊」に「後から気づく」という、俺からしたら地獄のような描写がある。この描写を初めて観たのは『奇談百景』の中の内藤瑛亮監督作品『続きをしよう』で、マジでショック死するかと思ったいい思い出だ。
これ以外にも『呪怨:呪いの家』にはおっかなびっくり描写がてんこ盛り。そしてとにかく話が厭すぎて作り手の殺る気を感じる。全6話、約3時間を夢中になって一気観できるので是非。

呪怨 (ビデオオリジナル版)

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回路

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ダークスカイズ(吹替版)

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鬼談百景

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