火炎レコード™️

呪怨:呪いの家

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呪怨は、実際に起きた出来事を参考に作られた」
このナレーションだけで100点。

幽霊は怖い。近づいて来たらもっと怖い。
呪怨』の何が怖いかというと、幽霊がこっちに来るからだ。『リング』の貞子もこっちに来る。しかもテレビから出て来る。そりゃ真田広之もビビる。
何故、幽霊が近づいて来ると恐怖を感じるのか。「こっちに来る」ということは何らかの意思を持っているのだろう。しかし幽霊は何を考えているのかわからない。動き出した幽霊が自分に追いついた時、自分は一体どうなってしまうのか。その曖昧さに恐怖を感じるのだろうか。
いや、違う。「曖昧」なんかじゃない。幽霊に追いつかれたら自分は絶対に死ぬ。貞子や伽倻子が持つ「生きている人間を呪い殺す力」は関係なく、俺は怖すぎて勝手に死ぬ。

『回路』のこっちに来る幽霊。ヤバすぎ。

ホラー映画を観たり実話怪談本を読んだりして個人的に最も恐怖を感じる描写は「怪異が発生していたことに後から気づく」というものだ。『ダークスカイズ』という映画のオチがまさにそれで秀逸だった(突然のネタバレすんません)。
呪怨:呪いの家』には「こっちに来る幽霊」に「後から気づく」という、俺からしたら地獄のような描写がある。この描写を初めて観たのは『奇談百景』の中の内藤瑛亮監督作品『続きをしよう』で、マジでショック死するかと思ったいい思い出だ。
これ以外にも『呪怨:呪いの家』にはおっかなびっくり描写がてんこ盛り。そしてとにかく話が厭すぎて作り手の殺る気を感じる。全6話、約3時間を夢中になって一気観できるので是非。

呪怨 (ビデオオリジナル版)

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回路

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ダークスカイズ(吹替版)

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鬼談百景

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雑記(2020/03/16〜22)

これを書いているのは午前3時34分。たった今『レザボア・ドッグス』を観終えたところだ。ちょいちょい飛ばしながらいいとこだけつまみ食い的に観ようと思ったんだが、全編いいとこが続くというか飛ばせる場面が全く無いので頭からケツまで通しで観てしまったのであった。『レザボア』は毎回そうだ。
こういう映画は他にもあって、例えば『その男、凶暴につき』『3-4X10月』『ソナチネ』『CURE』『グッド・フェローズ』『鉄男』など。書いていて初期北野武の割合が多い、というかほぼ90年代(『その男、』と『鉄男』だけ89年)の映画だと気づく。
で、『レザボア』を観ていて新たに気付いたことがある。宝石を持ち逃げしたピンクが追ってきた警官に銃を乱射する場面と、オレンジが自分を迎えに来たギャングたちの車を部屋から見下ろす場面について。「どちらも同じロケ地なんじゃないか?」と思ったわけだ。後者の場面に差し掛かった際にふと気が付いたんだが、途中で巻き戻すのもアレなので全編観終わった後で確認してみた。


はい。全然違う場所でした。話の流れからして同じ場所だとしたら辻褄合わんし、そこまでタランティーノも馬鹿じゃないだろう。
まあ興味ない人からしたら同じロケ地だったからって何がどうしたって話なんだろうが、どういう風に書けばいいのかわからんけども私にとってはとても大事なことなのでした。

天使が眠りにつくとき


一人娘の誕生日。仕事を終わらせ急いでうちに帰ろうと張り切ったのも束の間、うっかり居眠り運転ぶちかまし知らん姉ちゃんを轢いちゃった主人公のおじさん。病院に連れて行こうとしたけども、その姉ちゃんのマブダチの別の姉ちゃんが「人殺し!きー!」ってな感じでヒステリックに逃走し、「待って!一緒に病院行こうや!」と追いかける。

映画の8割くらいがこの追いかけっこの描写に割かれている。追いつく度に角材で殴られ瓶で殴られナイフで刺され、バリエーション豊かにボロボロになっていくおじさんが哀れで泣けてくる。

これで何度目か、おじさんはまたまた姉ちゃんへ追いつく。相変わらず敵意剥き出しの姉ちゃんへのリーサルウェポンとして家族の話をする。「俺は悪い人間じゃないんだよ、こんな可愛い娘もいるんだ」と写真を見せつつ優しく語りかけるが、「うるせえ!全部警察に言ってやる!お前の人生おしまいだ!」と威勢の良い姉ちゃん。
そこへタイミング悪く嫁から電話。娘の誕生日パーティをすっぽかしたおじさんに怒り心頭の嫁だが、何やら様子がおかしいと察し「何があったの?事故?」と心配する。ここで全て正直に告白すると思いきや「・・・実は、犬を轢いちゃったんだ」と虚偽の申告。
遂におじさんがブチギレたことがわかる恐ろしい場面だ(まあここまでされてキレない方がおかしいと思うが・・・)。これを思い出さずにはいられなかった。

いきなり犬呼ばわりされた姉ちゃん(とその一部始終をNetflixで目撃する俺)の表情が恐怖で硬直した瞬間、映画はクライマックスへ・・・。

主人公は最初から「とにかく落ち着こう、病院行こう!」って何回も説得してんのに、この姉ちゃんときたら「お前は人殺しだ!」「全部警察に言う!」「お前の人生終わらせてやる!」みたいな感じでヒステリックにキャーキャー叫んだりその辺に落ちてる物で殴ってきたり(下手したら破傷風になりますよ)で全然まともに話ができない。まあ、居眠り運転で人轢き殺しといて「俺には家族がおるから警察は勘弁!」って主人公の言い分もあんまりだけども・・・。

非常事態の時こそ冷静に落ち着いて行動することが大事なんだとこの姉ちゃんは命を張って教えてくれました。
どんまい。ご愁傷さん。

雑記(2020/03/09〜15)

相変わらずのコロナパニック(いい加減終われや!)の中、『最悪の選択』『天使が眠りにつくとき』『チョ・ピロ 怒りの復讐』を観た。特にTwitterとか眺めてるとNetflix制作作品は評価低いんだけど今回観たこれらは全部面白かった!・・・と思ってたら『フォロワーズ』とかいう蜷川ナントカが監督したドラマを1話観て余りの酷さに震えた。私が日頃から死んで欲しいと強く願う有象無象がわんさか出てくる地獄絵巻だった。
そしてAmazonプライムビデオで『魂のゆくえ』が配信されていることに気づき速攻で再生。
環境問題に目を向けない周りの奴らにブチ切れた神父が教会で自爆テロしようとするおとぎ話。今後、何度も繰り返し鑑賞することになるだろう大傑作。『タクシードライバー』といい『ローリング・サンダー』といい、ポール・シュレイダー脚本から滲み出る「全員ブッ殺してやる!」という気合いは本当に本当に最高だし大事だ。ああまた観たくなってきた・・・。

魂のゆくえ (字幕版)

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