@あべのアポロシネマ
冒頭から『ソナチネ』の真似してて失笑物だった『セブン・サイコパス』のマーティン・マクドナー監督作品。
全く期待してなかったが、歯医者の機械で親指に穴が開いたり、女の人の黒焦げの写真が映ったりして面白かった。
『バッド・バディ! 私とカレの暗殺デート』の最悪さが記憶に新しいサム・ロックウェルが、看板の管理会社のガキに暴行を加えた挙句に2階の窓から落とす場面のワンカットが素晴らしかった。
観てる間、ずっとおかもっちゃんに似てるな〜と思っていた。
サム・ロックウェルに窓から落とされるガキのことを調べてみると、なんと『アンチヴァイラル』の主演の人だった!
ブランドン・クローネンバーグはこれ以降新作撮ってないのだろうか?後でIMDbで調べよう。というか、親父クローネンバーグの新作も観たいなー。
レイプされた挙句、まっくろくろすけにされて殺された(フランシス・マクドーマンドの)娘の調査ファイルを命がけで守ったサム・ロックウェルの雄姿に泣きそうになった。その後、大火傷したサムと窓から落とされたアンチヴァイラルが同じ病室になり(映画館ではみんな爆笑してた)、その場面のサムの涙の謝罪、怒りを抑えてオレンジジュースをあげるアンチヴァイラルの優しさも泣きそうになった。
結局犯人はわからないままだが、イラク(?)で強姦殺人した奴をアイダホまで殺しに行くラストの爽快感も素晴らしく、なんかよくわからんが救いを感じた。