火炎レコード™️

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創作活動の記録と諸々の備忘録

『透明人間』(2020)

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リー・ワネル監督の『透明人間』を観て気になったことがある。
Twitterでチラッと検索すると中盤のレストランのシーンについてみんな称賛しているんだが、個人的には演出上とても問題のあるシーンだと思った。生じた疑問は以下3点。

①あれだけの人間がいて、主人公とその妹以外の誰一人として「宙に浮いたナイフ」を目撃しなかったのか?

②真っ先に悲鳴をあげる隣のテーブルの女性は何故あのタイミングで主人公たちの方を向いたのか?

③そもそもあのレストランには防犯カメラは無いのか?

とにかく①は大問題だろう。余りにも都合が良すぎるので、この点についてはどうにか回避すべきだったのではないか。どうしてもレストランであれをやらないといけないなら人が多すぎる。

②については妹が苦しむ声に反応して振り向いたのだろうと好意的に解釈したが、ホラー好きとしてはやはりピピッと飛んで来た液体(血飛沫)に反応して振り向いたとか、そういう気の利いた演出を見せてほしかった。

クライマックスなど、防犯カメラの映像が演出上の肝になる場面が幾つかある映画なので③も気になる。
主人公が妹を殺したという決定的瞬間を目撃した人間がいないのに速攻で病院に軟禁されたりするものなのだろうか。目撃者がいなかったのであればそれこそ防犯カメラの映像を確認するもんだと思うんだが…。
って書いてたら、あの状況ならどう考えても主人公が殺したように見えるよな〜とも思えてきた。決定的瞬間を見ていなくとも「あの人が殺してました、私見ました!」って感じで誰かが証言したんだろう。

主人公が透明スーツを発見するシーンでは、てっきりラストは透明人間vs透明人間という展開になるんだろうと思ったが、それじゃ『インビジブル2』まんまか。
夫の発明に頼らず自らの知恵とガッツで勝利を掴むラストシーンはとてもかっこよかった。